ガレージ新について

新田谷 一貴 カーコーティングに懸ける情熱

保険代理店を退職して悩み過ごした1年間。
「自分が本当にしたいことは何?」
「自分が出来る事、続けたいと思うことは何?」
そんな自分への問い掛けを繰り返す毎日。

でもその答えは意外と身近に、そして自分の中にあった事に気付きました。

私と車との思い出

私の人生を振り返ったとき、心に残っている思い出は常に「車」と一緒でした。

小学生の頃学校から帰宅すると、自宅の庭に親が購入した「日産サニー1.5SGX」がありました。
その車の存在感に触れたとき、初めて車に乗ったときの優越感でとても胸が高鳴ったことを今でもはっきりと覚えています。

高校を卒業したら車を買う!と心に決め、卒業前から安い中古車を探していましたが、親が軽自動車であれば・・と卒業祝いに新車を購入してくれました。

卒業と同時に車の免許を取得。
やっと車に乗れる!しかも新車に乗れる!という喜びに舞い上がっていた矢先にまさかの事故。
大泣きしながら親に電話したことを今でも覚えています。

新田谷 一貴

大学時代の4年間は2軒のガソリンスタンドでアルバイトをしました。
最初の店では、車好きの先輩と車談議に華を咲かせながらお客様の車を綺麗にする毎日。

そんなある日、いつも洗車をさせていただいていたお客様が新車のクラウンを購入された際、「あんたに任せるから綺麗にしてくれ」と言って、引き取りから納品まですべてを任されました。
まだまだ若造の自分を信頼していただいたことがうれしくて、自分が納得できるまで、丁寧に気持ちをこめてピカピカに仕上げたものです。

その店では当時、営業車の洗車が多く、従業員の中には「安いから綺麗にしなくていい」とか「再々来るから適当でいい」と中途半端な仕事をしている人もいましたが、「お客様の大切な車を任せてもらっている」という思いから、ほかの従業員の目を盗んでは自分が納得いくまで綺麗にしていました。

2軒目のお店では、すごく綺麗好きな従業員の方と2人でよくワックスがけを競っていました。1週間に1回は必ずワックスをかけ、ヒートアップしたときには重ね塗りだといって、1日に2回もかけていた事もあります。

また、「車のフロアーの下にもワックスをかけていた」という先輩の話を聞いて、尊敬の眼差しを向けるようになったこともありました。

こんな先輩との出会いや車を綺麗に仕上げた時の喜びや満足感、それにプラスして元々持っていた車に対する強い憧れから「車は、綺麗でないとかっこよくない・・」という想いが人一倍強くなっていったのかもしれません。

今振り返ると、この時の強い気持ちが後押しして、生涯を賭ける仕事を見つけたように思います。

カーコーティングとの出会い

創業前は、「ワックス仕上げとの見た目の違いがわからない」という理由でカーコーティングに不信感があり、ワックス専門店をしようと思っていました。

裏返せば自分に商品知識がなく、自分自身がワックスで十分だと思い込んでいたからでしょう。磨いた時の「綺麗になっていく手応え」みたいなものもワックスには感じていたからだと思います。更に、当時はコーティング剤自体に、今ほど良い商品が無かったのも事実でした。

そんな時、友人から「知り合いの人がカーコーティング事業を始めるから話を聞いてみないか」との誘いを受け、岩国で「GT-C」のコーティング剤開発に関わった、レーサーの方と出会いました。

その方は商品開発当時、既存のコーティング剤を片っ端からテストし、最も綺麗に見えるコーティング剤を追及した結果、ガラスコーティングという答えにたどり着いたそうです。

その後、ガラス膜生成における研究をされている早稲田大学の森実教授を訪ねて、仲間と共に半年間研究を繰り返されました。
ガラスはセラミックの一種でエンジン内部にも施工できるほどの桁外れの性能。その性能を最大限発揮させるために「ガラス成分含有率」の最高値を目指した事で、やっと納得できる商品が生まれたそうです。それが「GT-C」でした。

初めてGT-Cでコーティングされた車を見たときの印象は圧巻でした。メタリックの塗装がくっきりと見え、膜の透明感や厚みまでもが一目でわかる仕上がり。

「すげぇ」の一言しか出てきません。

この瞬間、自分のカーコーティングに対する不信感が一気に払拭されていました。
また、「これならイケる!」と核心を持った瞬間でした。

カーコーティングとの出会い

「好き」だから出来る。「好き」だから共感してもらえる。

「好き」だから出来る。「好き」だから共感してもらえる。

私の技術は基本独学。
どこかのショップで修行した経験はありません。
でも「車が好き」という想いは誰にも負けません。

そんな私を信じて大切な車を預けてくださるお客様。
「お客様の信頼に応えたい」という想いはもちろんですが、それ以上に大好きな車を綺麗に仕上げたい!
仕上がった車を見るときのお客様の満足そうな顔が見たい!

こんな想いに共感してくださるお客様に支えられて、今の「ガレージ新」があります。

「ガレージ新」はこれからも続いていきます。
もっとたくさんの車を綺麗にし続けます。
車が大好きだ!という私の想いが消えない限り。



独学からの卒業!(^^)!


2016年3月、同業者のライバルから研磨検証会に誘われました。敵地に乗り込むため(笑)、知人の同業者と一緒に伺って、研磨のお披露目を行いました。協会の基準がありますので、すでに協会に加盟し、有資格者が研磨で遊んでいます。遊んでいるといってもどのポリッシャーが綺麗になるか? 試していました。道具もバフもコンパウンドも違うものを使っています。コーティング剤に種類があるように、道具にも種類があります。どちらが優れているかは、左右で比較して一目瞭然です。
img_2375 次に友人がみんなの前で磨き(緊張で汗だくでした)^o^()、最後に私が磨いてみました。私の結果は、脱脂後オーロラ目が残ってしまいました。みんなで原因追究し、なぜオーロラ目が残ってしまったのか?の対策をうち、再度研磨してみます。すると、オーロラ目は消え、特殊照明で照らしてもオーロラ目は確認できません。
同業者から日本コーティング協会の基準をみせてもらい、自己流の研磨技術を超えることができました。
個人では、すべてのコンパウンドやポリッシャーを試すことは難しいですが、コーティング協会の仲間との情報交換により、たくさんの「情報を得て」「選別する」ことが可能になりました。
技術や商材は、さらに進歩するでしょうが、業界の団体に所属することで後れを取ることも防げると思います。
これまで、同業他社の動向は気になりながらも、聞いたりすることは難しく、情報も入りにくい状況でした。磨きの技術も独自のノウハウである場合が、ほとんどだと思います。同業者が、コーティング協会に加盟し、研磨技術の基準を満たすことにより、お客様はその基準のサービスを受けることができます。すると、コーティング施工業者を選択する際に、安心して選択できるようになります。

私の研磨技術は、向上しました。私独自の技術ではありまえん。海外にも指導している、世界基準となるべく活動している研磨技術です。

さらに品質を向上させるための仲間も全国・世界に広がっています。

今後ともよろしくお願いします。(2016年9月)
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